カフェインのリスクを再確認

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デカフェ《カフェインレスコーヒー》の利点の中で、カフェインをあまりとらずにコーヒーを楽しめること、というのがありますが、そもそもカフェインはどう危なくて、コーヒーだけに気を付けていればいいのか?という初歩的なことが抜けていたようなのでここでカフェインについて改めて、日常のどこにカフェインがあるかとか、カフェインのリスクを検証してきましょう。

そもそも「カフェイン」はどう危ないのか。

カフェインは人体の中枢神経を興奮させる効果があり、代表的な効果は覚せい効果です。眠気を遠ざけたり、気分を高揚させたりする効果です。使用例で言うと、運転中の眠気覚ましや朝の気付けの一杯、と言ったところです。

言葉にすると良いように感じますが、言葉を変えると、不眠や精神興奮を引き起こす刺激的な物質なのです。

そして、医学と科学の発展とともに、カフェインも研究されてきました。

その結果、あくまで統計や研究結果ですが、カフェインが主に人間に悪影響をもたラスのではないかと推測されるもののなかに、妊娠中の女性や子供への影響が特筆されるようになりました。

妊娠中の母体(女性)がコーヒーや紅茶などでカフェインを摂取した場合、カフェインが胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに影響をもたらすのでは、という研究結果があり、死産(流産)や早産、発達障害や低出生体重の子供が生まれる可能性を高める原因になっていると推測されています。

それでも、生活をしていればカフェインはどこからもたらされるかわからず、完全に避けることはできません。カフェインは色々な飲み物や食べ物に入っています。妊婦の一日のカフェイン摂取の許容量は100mg程度と言われています。本当は、まったく摂らないようにするべきですが、それはほぼ不可能と言っていいでしょう。

それではまず、先にどの飲み物にどれだけカフェインが入っているかを知っていきましょう。

コーヒー一杯(150mlとして)=50~100mg

(インスタントコーヒーはやや少なくなります)

紅茶1杯(150mlとして)=40~70mg

煎茶やウーロン1杯(150mlとして)=20~40mg

玄米茶やほうじ茶など1杯(100mgとして)=10~20mg

玉露1杯(100mgとして)=100~200mg

麦茶=0mg

ココア=10~20mg

コーラ(100ml)=10mg前後

エナギジードリンク=商品によりますが少ないものでも30mg~

チョコレート(50g)=20mg前後

 

 

以上が、ざっくりですが、カフェインのだいたいの含有量です。

羅列して気づいたのですが、自然の水以外で、人類が発見、発明または作り出した飲み物のほとんどに、カフェインは入っています。そうなると、我々が飲む物に関しては水や麦茶でない限り、カフェインを遠ざけるのは難しい状態になっています。ジュースという手もありますが、砂糖などの大量摂取で別の病気の恐れが出てきます。そうなると答えは「水だけを飲んでいればいい」ですが、コーヒーや紅茶が日々の習慣にもなっている我々にとって、頭でわかっていても、つい、いつものように飲んでしまう、そんなこともあるかもしれません。

話を戻しまして、日々の生活からカフェインを100mgぐらいまでに抑えるには、相当の気遣いが必要となるでしょう。食べ物で言うと、隠し味にチョコレートやコーヒーの粉をいれているものもあるかもしれません。どこでどう摂取するかわからないほど、我々の身近には、カフェインがあふれているのです。

コーヒーに関しては、ほぼ1杯で許容量近くまで行ってしまいます。

紅茶も2杯程度でしょうか。

緑茶などでも、5杯程度。暑い季節など、水分を特に必要とする時期にはさらなる注意が必要になるでしょう。

そこで必要となったのがカフェインレス飲料です。

デカフェ《カフェインレスコーヒー》は、様々な抽出法はありますが、ほぼ99%以上をカットしています。0ではありませんが、デカフェ《カフェインレスコーヒー》だと、カフェインの一日の許容量を考えると、100杯ぐらい飲んでも大丈夫、ということになります。

そして、紅茶にもデカフェ《カフェインレスコーヒー》のように、カフェインを抽出する方法を経てノンカフェインティーという紅茶を製造しています。それは主に超臨界二酸化炭素抽出法いう方法で製造されています。こちらもデカフェ《カフェインレスコーヒー》と同じように99%以上のカフェインが抽出されていますので、計算上は1日150杯ぐらい飲んでも大丈夫、ということになります。

どちらもそんなに飲む前に、おなかの許容量が持たないでしょうが(笑)

そもそも女性や子供に限らず、男性も、本来はカフェインを摂らない方がいいのです。体格による差異もありますが、だいたいコーヒー4杯程度と言われています。

皆さんも、カフェインの摂取量には気を付けましょう。